メバリング(ロックフィッシュ)の基本

sugao

2006年01月19日 12:21

私がメバリングを始めたのは5年前です。

私はもともとバスからの転進組みですから、まったく違和感なく始めたのですが、
バスとでは違うことも多々あるし、初めて釣りするのにメバリングからという方に
は、闇雲にやっても釣れないわけじゃないですが、数釣るには基本と魚の生態と
テクニックを覚えてからすることをお勧めします。
結構やりだすと奥深い釣りなんですよ。
メバルのエサの食い方なのですが、横に動くものにしか反応しない時と、縦に動く
ものにしか反応しない時があることを、まず基本として覚えておくとよいです。
活性がある時は、どんなことしても釣れてくるんですが。
次に、メバルは一定の深さに群れで固まりいますので、同じ様に層に引く技術を
マスタ-することと、メバルがいる層なのに食わないのは、ルア-の引く速度が速
すぎで追ってこれない、ゆっくりすぎで途中で見切られているということがあること
も覚えておきましょう。(活性が低い時に多いです。)
一匹釣れたけどその場所をルア-が通らないと食ってこないことがあることも覚え
ておきましょう。(場所に付くメバルの傾向です。テトラ・沈み根など)
さて、基本とする釣り方から紹介です。
①ジグヘッドリグ

これはフック(針)に錘が付いた物で、これにワ-ム(疑似餌)を付けて投げて釣る
メバリングの基本中の基本リグです。
利点は上層・中層・下層と探れること。
層の攻めわけは、ジグの重さで調節しましょう。
慣れると一つの重さで、ある程度の層を探れるようになりますが、なれない内は基
本に忠実にかぎります。
動かし方ですが、根本はただリ-ルを巻く釣り。
Ⅰ.巻くスピ-ドを一定にすること。
Ⅱ.アタリがあるまで、リ-ルを巻くスピ-ドを同じ層で一投ごとに変えてみること。
Ⅲ.上層・中層・下層でⅡを行い魚のいる層と場所を特定すること。
Ⅳ.一匹釣れたら同じ行為を繰り返し、アタリがなくなった場合は場所を移動したの
  か、泳いでいる層が変わったのか、食い渋っているのかを見極めること。
  場所の場合は横に投げていけばアタリがでますし、層が変わった場合はジグの
  重さを変更することで対応でき、食い渋る場合はルア-の色・形・引くスピ-ドな
  ど変更することで対応出来るでしょう。
注!雑誌でも大概同じスピ-ドで巻くことを書いてますが、魚への誘い(アピ-ル)
  として、巻くのを急に止めて落とすと食ったり、少し煽って変な動きを付けるのも
  よいです。しかしあくまで少しです。不自然な動きでない程度でのことで、特に日
  中では大きすぎる動きは直ぐ見切られますので注意。

②キャロライナリグ

バスをされる方は判るんですが、まずキャロライナリグと書いても初めての方には判
りませんね。仕掛けは錘の付いてない針(ルア-が引けてちゃんと魚の口に掛かる大
きさの針)にルア-を付けて、20~50cmぐらい針から離したラインの場所に錘を付け
た物をいいます。
動かし方ですが、やはりただ引くのが基本でジグヘッドリグと一緒。
違うのは、ラインの所に錘を付けてますから底に着けて待つことも出来ます。
底で着けて待つと、ラインは潮により動いて、ルア-に自然な動きと加えてくれます。
最初は引いてアタリがナカナカ出ない時に、底に途中でつけ待つとアタリがでることが
良くありますので、テクニックとして覚えておくとよいです。
注.キャロライナは引くと錘に力が働くのであって、針にはある程度のスピ-ドで力をか
けないと直線にならないのが特徴。しかしメバリングはゆっくり引くことが多いので、潮
の流れる方向をよく考え、流れの下手に投げ上手に引くのがよい。
錘から針までの長さが長いためにアタリが判らない場合もあるので、潮の流れの強さ
を考え錘と針の間のラインの長さを決めることが必要です。
又、底を狙う場合は藻場での使用は避ける方が無難。(ロストしやすいです。)

③ダウンショットリグ

ラインの途中から枝をだして、枝のラインに針を付け根元は錘を付けたもの。
釣具店に売っている胴付き探り釣り仕掛けそのものです。
このリグは底を平行に探るのに非常によいです。
なので、ロッドの先で底を感じて釣ることができないと釣りになりません。
動かし方は、底を感じながら引くか潮に乗せて仕掛けを流すかのどちらか。
ガシラ(カサゴ)には、この釣り方が一番良い釣り方。
頻繁にアタリがあります。(場所にもよりますが。)

さて基本の釣り方である3つの長所・短所ですが、ジグヘッドの長所は先に書いた
とおりで、短所は根掛りの際は針も錘も一体化してるのでロスし易いことで、キャロ
ライナは長所はルア-に錘の負荷がかからないので自然な動きになること、針が
根掛りしても錘を回収出来ること、短所はラインに弛みがでやすくアタリが判らない
場合があるのと、錘が根掛りすると根こそぎ仕掛けをロスすること。ダウンショットの
長所は底を平行にルア-を確実に引けること、錘が下なので根掛りでは上の針は
回収できること、短所は錘が底に付いた状態なので根掛りが多いのと、引くとやはり
ルア-が不自然な動きがでやすいことでしょう。

釣りする季節

通年(春・夏・秋・冬)釣れますので、ちょっと車のトランクに竿・リ-ル・仕掛け一式
・ルア-を入れておけば、時間出来ればフラフラと適当な場所で釣りできます。
しかし初めてされる方には、冬以外の暖かい季節をお勧めします。魚の活性が高く
アタリも明快ですから。瀬戸内海では、イカナゴがまわる春がメバルが美味しいので
、ぜひ狙って釣るのをお勧めします。(3月後半~4月後半)

メバルの生態
メバルは二つのタイプがいます。一つは常に場所に付いてジ~と上を向きエサが
来るのを待つタイプ。二つ目は潮通しの良い場所でエサが流れてくるのを待つタイプ
です。一つ目のタイプはエサを食うと穴に逃げ込むのを前提にいるメバルですから、
巣に帰ることが出来ないとこにいくらルア-を引いても食ってきません。二つ目は、
他の魚にエサを横取りされないように食ったら逃げるタイプです。近くに沈み根など
があると入ろうとしますので、チェックしとくと対応しやすいです。
メバルはロックフィッシュと言うぐらいで、岩やテトラ・波止の敷石・藻場などの物に
付いて生活してます。(ガシラ<カサゴ>もです)季節的には、春は頻繁に小魚など
を負って食う状況で、行動範囲が広く夕方に荒食いが多いです。夏は日光を嫌うた
め日差しがとどかない場所(深い場所・テトラの中など)で、小さな群れで固まりいま
すが暗くなると(夜・曇や雨の日など)活発にエサを探して食います。夏は油もなく
あっさりしていて美味しくないという人も多いですね。秋は冬に向けて食いだめする
季節で、日中でも高確率で釣ることができる良い時期で、日中でのメバリング初心者
にはお勧めの時期。(型は小型・中型中心ですが)冬は、産卵期が終わるまで荒食い
したり活発に雌が食ってきますので、大型が釣れる良い季節。

狙う場所(コツ)
まず基本は夜釣りです。しかし出来れば日中に釣り場へ出かけて、テトラや岩など
魚がいそうな場所をチェックしておきましょう。メバルは夜は上層に上がってエサを
食べてます。ウロウロして動きまわってますから、広範囲に探って歩くことが釣果に
結び付きます。決して一匹釣れたからと、その後釣れないのに長々と粘るのは良く
ない。自分が出来るテクニックをして食わない時は、直ぐ見切って場所を移動しまし
ょう。(たまにすれて食わないだけの時もありますから、1時間して戻るのも一つの
てです。)
季節ごとの狙い目。(私の経験上ですが。)
春は夕方に岩場・テトラ・波止場などの藻が生えてる場所を狙いましょう。数は多い
ですがメバルはウロウロしてますので、広範囲に動いてルア-を投げて歩くのがコツ。
上層より中層・下層に多くいますし、大型は下層にいることが多いのがこの季節です。
夏に面白いのは雨が降りそうなドンヨリした日。メバルは気圧変化で一気に外へ出て
エサを食う状況になります。他の魚を釣っていてそういう場面になったら、カッパ着て
雨に降られてもよいようにして日中にルア-投げるとバカ釣れすることがあり面白い
です。夕方からも当然釣れます。この時期に特に注意が必要なのは、他の魚も活発
にルア-を食うことです。大型のチヌ・スズキの子供などが夕方以降は特に良く食っ
てきます。春の細いラインでは切られる場合もあるので、ある程度太いラインを使用
しましょう。
秋は波止際が面白い。日中でも影になってる場所であれば高確率で釣れるのがこの
季節。大型を狙う場合は夕方以降がよいですが、日中に数が釣れるのがこの季節。
上層で浮いてる場合が多いのもこの季節。夏はテトラや穴に隠れて動かないメバル
が、秋は冬支度のため穴の手前に出てエサを待ってますから日中に数釣れるのです。
この時期はアタリも明快。後夏同様に夕方以降は特に別の魚が食ってきますので、
この時期もラインは太めでするのがお勧めです。
冬は産卵期までの大型を狙える時期。産卵をするであろう潮の流れが良く、藻があり
深さがある程度一定してあるエサの豊富な場所が良いです。秋の癖で上層を引くと
産卵に関係ない小型が中心になってしまう場合があるので、意識して中層から下層
を狙ってみましょう。20㎝以上の良型メバルが数釣れます。この時期は潮の影響な
どうけてエサを食う時期ですから、満潮・干潮・朝夕の時合いを狙うのが良いです。

タックル

最初だからと釣具店の安いセット売りの物は買わないことをお勧めします。
お金は2万円用意してください。
これで良い物を揃えられます。(大切に使えば一生使える物です。)
ロッドは1万前後のメ-カ-品。(ロックフィシュ専用ロッドを買いましょう。)
リ-ルは5000円前後(メ-カ-品を買いましょう。シマノ・ダイワなどでサビに強い
といいです。2000番以下が良いです。)
ラインは、最近メバリング用の物が売ってますのでそれを使うか、特売で売ってる
1号ぐらいの細い物を買うと良いでしょう。
後はルア-と錘を買うと終わり。(発光ルア-を使う場合は周辺品を揃えましょう。)

大体の基本を書いたつもりですが、色んな釣り雑誌や専門書(バス釣り用も参考にす
すといいです)を見て知識を付け釣り場へ行きましょう。最初は結果でないかもしれま
せんが、経験が増えれば増えるほど釣果にでます。メバリングがうまい友人をジ~と
見て何をしてるか観察するのも腕を上げるコツ。場所は自分で探すのも良いですが、
意識して釣り場にいる熟練そうな人に声かけて教えてもらうのも良いでしょう。仲間が
増えるかもしれませんからね。(自然とそうして声かけてると顔を覚えてもらえて親しく
なるんですよ~これが。熟練さんは良く同じ釣り場であいますから。)

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